この度、当役員改選で会長に指名されました鶴見です。初代会長 故 岡崎 清 教授、二代目会長 一ノ瀬昇 教授、ならびに、前会長 坂部行雄 教授をはじめとした諸先輩方のご努力により、本記念会は継続発展してきました。会長就任にあたり、諸先生方、諸先輩方の長年のご努力に感謝いたします。
当記念会はシンポジウムならびに Fulrath 賞、岡崎清賞、岡崎清功労賞等の表彰をすることでセラミックスの科学技術の一層の発展に貢献してきています。本会の発足以来、日本側 127 名、米国側 Fulrath 賞 50 名以上を表彰し、多くの受賞者はセラミック研究開発の最前線でご活躍中です。本会会員の貢献により、我が国のセラミックス産業はこれまで順調に発展してきたと言っても過言ではありません。しかしながら、最近では新興国の追い上げも厳しくなり、セラミックスに限らず我が国の全ての製造業が、次の時代へのステップアップを求められています。これを可能にするのは言うまでもなく発想の転換です。そのためには研究室や工場から出て、かつての同業者・友人・仲間と親睦を深めることで自らの考え方を確かめたり、時間の無駄と思わずに全く異なった専門家の話を聞いてみることが重要です。本会の定期総会やシンポジウムは、そんな機会を会員の皆様に提供したいと考えています。会員の皆様は、セラミックスの専門家としては世界トップレベルであることは間違いありません。そんな皆様だからこそ、少し余裕を持って周りを見直し将来の課題に備えることを考えてください。本記念会はそのお手伝いをしたいと思っています。
このたび非常に責任の重い役割りを引き受けましたが、本会の長い伝統と歴史に疵をつけないよう全力で取り組みますので、会員の皆様には是非ともご協力をお願い申し上げます。
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